サトウ食品㈱(新潟県新潟市、佐藤元社長)は6月13日、令和6年(2024)4月期決算を公表した。連結ベースで売上高425億81百万円(+7.3%)、営業利益26億56百万円(+18.0%)、経常利益30億09百万円(+15.8%)の増収増益で、当期純利益も22億95百万円(+24.7%)と、大幅増益を計上している。前期の増収減益から持ち直した恰好だ。
「おいしさの追求はもちろんのこと、消費者の消費動向を捉えながら、拡大する商品需要に対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、生活スタイルの変化や消費者ニーズの多様化といった市場変化に対応すべく、『米食回帰・健康維持・多様化をキーワードとした新たな食の創造』を引き続き提案」。また「通年需要の喚起を目的とした広告宣伝を継続的に実施することで、喫食機会とブランド認知の拡大」に努めており、「『プチ贅沢』、『健康・機能性』、『タイパ(タイムパフォーマンス)志向』などの多様な消費者ニーズに応える商品価値を提案」。何より「機動的な商品価格の改定」(値上げ)により、主力製品を中心に堅調に推移した結果、包装米飯261億61百万円(+11.0%)、包装餅164億01百万円(+2.0%)とも増収となった。
なお「先行き不透明」を理由に、次期業績予想を「未定」としている。同社が当初業績予想を「未定」とするのは、2期連続。