◇ 全米販「令和5年産米をめぐる米穀流通業界の苦境にご理解を」

 全米販は10月16日までに、量販店・小売や中食・外食事業者など14業界団体宛に木村良理事長名で「令和5年産米をめぐる米穀流通業界の苦境にご理解を」文書を発出した。原料費や流通諸経費の高騰幅を調査することで、米穀流通業界の窮状を訴えたもの。調査結果によると、令和5年産米の精米1㎏あたり原料代・諸経費が前年同月に比べ増嵩した幅は以下の通り(カッコ内は前年の値)。

原 料 代:25.5~42.6円(中央値 18.5円)
輸 送 費: 1.3~ 1.7円( 0.5 ~ 4.1円)
電 力 代: 1.0~ 1.3円( 0.31~ 4 円)
包装容器代: 1.2~ 1.6円( 0.3 ~ 1.5円)
人 件 費: 0.8~ 1.2円( 0.45~ 2.5円)
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合   計:29.8~48.4円(20.07~31.6円)

 昨年10月に公表した同種の調査結果に比べ、高騰幅が拡大していることが分かる。全米販では組合員に対して、取引先との価格交渉の際、文書の活用を呼びかけている。また消費者に業界の窮状を直接訴えかけるべく、10月16日に木村理事長による記者会見を開いている(詳細後報)。文書を発出した先は、以下の14団体。
△(一社)全国スーパーマーケット協会
△東京都米穀小売商業組合
△(公社)日本炊飯協会
△(一社)日本スーパーマーケット協会
△日本生活協同組合連合会
△(一社)日本惣菜協会
△日本チェーンストア協会
△(一社)日本チェーンドラッグストア協会
△(一社)日本DIY・ホームセンター協会
△(一社)日本フードサービス協会
△(一社)日本フランチャイズチェーン協会
△(一財)日本米穀商連合会
△(一社)日本弁当サービス協会
△(公財)日本べんとう振興協会