◇ 2月の米穀機構DI、向こう3か月見通しが急落

 先行きの逼迫感はわずかに和らいだか――?
 3月7日に米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)が公表した「2月の米取引関係者の判断に関する調査結果(DI)」によると、現状は需給が+2ポイントの「89」、価格も+3ポイントの「95」となったものの、先行き(向こう3か月)は急落。需給は▲10ポイントの「72」、価格に至っては▲23ポイントの「54」まで低下した。依然として需給・価格とも良否判断の分岐点である「50」を超えており、「今後まだ需給が締まる/価格が上がる」という見方は継続しているものの、特に価格は約2年ぶりの水準となった。

 その考慮要因に目を向けると、「国の政策」が7%→28%と大きく伸長していることから、政府米の売渡報道を受けたものとみられる。

 業態ごとの販売数量を見ると、2月は縁故米明けもあって前月比はプラスで推移。一方の価格を見ると、卸の前年同期比が「100」へと到達し、3月の見通しも「96」という状況だ。