◇ 紅麹事件続報、消費者庁が機能性表示食品制度に理解求めるコメント

 小林製薬㈱(大阪府大阪市、小林章浩社長)による紅麹事件の続報。消費者庁は4月30日、「情報提供」と題して、機能性表示食品制度に対する理解を求めるコメントをweb上に掲載した。

 〈機能性表示食品について〉
機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。
特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。

 〈健康被害状況〉厚生労働省による4月29日現在の公表によると、医療機関を受診した者は延べ1,528人(+29人)、入院者数は延べ266人(+4人)となった。また小林製薬㈱への相談件数は延べ約
10万3千件(+4千件)、厚労省のコールセンターへの相談件数は延べ4,716件(+81件)となっている。

 〈自主回収(リコール)〉4月30日午後8時現在で、厚生労働省の専用サイトの「紅麹に関する届出された食品のリコール情報(小林製薬関連に限る)」に追加掲載された企業はなく、累計98社は5日間にわたって変わっていない。