◇ 紅麹事件続報、消費者庁が「機能性表示食品を巡る検討会」開催へ

 小林製薬㈱(大阪府大阪市、小林章浩社長)による紅麹事件の続報。消費者庁は4月11日、「機能性表示食品を巡る検討会」の開催を発表した。「今回の事案を受けて機能性表示食品制度の今後のあり方を検討する必要がある」ため。原則公開。一方、入院患者数は依然として増え続けているものの、自主回収(リコール)の拡大は止まった模様だ。

「機能性表示食品を巡る検討会」構成員

(五十音順、敬称略)

△中川丈久(神戸大学大学院法学研究科教授)※座長
△阿部絹子(《公社》日本栄養士会常務理事)
△岡田由美子(国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部第三室長)
△神村裕子(《公社》日本医師会常任理事)
△合田幸広(国立医薬品食品衛生研究所名誉所長・客員研究員)
△宗林さおり(岐阜医療科学大学薬学部教授)
△富永孝治(《公社》日本薬剤師会常務理事)
△西崎泰弘(東海大学医学部基盤診療学系健康管理学領域主任教授)
△三浦公嗣(藤田医科大学特命教授)

 〈健康被害状況〉厚生労働省による4月10日現在の公表によると、医療機関を受診した者は延べ
1,321人(+70人)、入院者数は延べ221人(+5人)となった。また小林製薬㈱への相談件数は延べ約7万件(+1万1千件)、厚労省のコールセンターへの相談件数は延べ3,835件(+510件)となっている。

 〈自主回収(リコール)〉4月11日午後8時30分現在で、厚生労働省の専用サイトの「紅麹に関する届出された食品のリコール情報(小林製薬関連に限る)」に追加掲載された企業はなく、累計91社は2日間にわたって変わっていない。