小林製薬㈱(大阪府大阪市、小林章浩社長)による紅麹事件の続報。原因物質の特定には至っていないものの、ここまで明らかになっている事象からして、健康被害の原因は「『小林製薬㈱製の』紅麹」〝だけ〟にほぼ絞られてきた。風評被害が「米」全体に拡がる可能性は薄れたものの、まだ「米麹」との混同や、小林製薬以外の紅麹に対する誤解は拭えていない。また、「小林製薬㈱製の紅麹」に限っても、入院患者数は増え続けており、自主回収(リコール)の拡大も止まっていない。
〈健康被害状況〉厚生労働省による4月8日現在の公表によると、医療機関を受診した者は延べ
1,251人(+193人)、入院者数は延べ216人(+28人)となった。また小林製薬㈱への相談件数は延べ約5万9千件(+1万4千件)、厚労省のコールセンターへの相談件数は延べ3,325件(+346件)となっている。
〈自主回収(リコール)〉4月9日午後7時30分現在で、厚生労働省の専用サイトの「紅麹に関する届出された食品のリコール情報(小林製薬関連に限る)」に追加掲載されたのは、以下の3社。これで累計91社に達した。⇒㈱ティー・マーク、㈱ラピー、浅野味噌㈱