全米販業務部「令和5年産米の検査証明の内容等に関するアンケート」集計結果の続報。今回設問数を増やした機械鑑定関係では、「関心がある」が最多にもかかわらず、現実には「仕入れていない」回答が最多。今後「仕入れたい」意向もさほど多くなく、「どちらともいえない」が最多。理由を訊くと、機械鑑定を否定する声と、現行の等級との併記(あるいは機械鑑定による等級判別)を求める声と、両方があがっている。
「その他」(具体的な事由)を訊くと、まず肯定派の意見は、「機械鑑定の場合、検査員の私情や生産者からの圧力もなく、公平な、検査格付けになるので、ある意味信頼して仕入れができる」。
ただ中立派の意見も、「穀粒判別器も良いが、同じサンプルでも毎回数値が変わっているという話もよく聞く。時には1等と2等の差が出るほどと……あまり厳密に数値化するのもいかがなものかと思う」、「機械鑑定はあくまで予備的なものであって欲しい」、「等級間格差がある為、等級併記は必要」など、やや否定的な方向に傾きがちな声が並んだ。
否定派の意見は、「消費者ニーズがあるとは思えない」など。
調査は、昨年11月29日~12月11日に実施したもの。回答数は67組合員(前年49組合員)で、うち検査員有資格者は26(前年15)。延べ有資格者数は198人(前年121人)。
〈続〉