本紙は1月15日、「令和6年(2024)能登半島地震」による被害を、新潟、石川、富山、福井の全米販組合員から再聴取した。最初の地震発生(1月1日)以降も震度5~6クラスの余震が続いていたため、調査したもの。それによると、二次被害などは一切なく、人的被害も皆無。また建物のヒビ割れや荷崩れなどの物的な被害からも復旧、各所の精米工場いずれも通常稼働を回復していることが分かった。
【新潟】
〈㈱高橋屋商店〉
△人的被害、物的被害とも特になし。業務も通常通り進めている。
⇒その後も特に何もなし。
〈㈱新潟ケンベイ〉
△役職員に被害なし。建物(事務所、精米工場、倉庫など)の壁に、元々あったヒビが広がった箇所があるが、大きな被害はなし。ただし、倉庫内の玄米に荷崩れが発生。
⇒ヒビは問題ないのでそのまま。荷崩れは積み直し済み。
〈㈱藤井商店〉
△役職員に被害なし。建物に被害なし。ただし、倉庫内のフレコンが傾いた。
⇒傾いたフレコンは積み直し済み。
〈㈱細山商店〉
△役職員に被害なし。建物に被害なし。倉庫内の製品の一部に荷崩れが発生。破袋被害あり。インフラに被害なし。現在、通常営業に入っている。
⇒二次被害なく、荷崩れの積み直し今週中には終了する運び。
〈㈱諸長〉
△役職員に被害なし。インフラに被害なし。
△魚沼工場に被害はなかったが、見附工場には以下の大きな被害あり。
・製品の荷崩れ。
・玄米タンクの支柱コンクリ部分にヒビ。
・ラインのシュートパイプが外れた。
・工場の壁にズレが生じた。
⇒仮復旧が済み、全ライン稼働している。今後、修繕に係る見積りをとっていく。
【石川】
〈㈱名古屋食糧 北陸精米工場(羽咋郡宝達志水町)〉
△シュートパイプにズレが発生(復旧済み)。断水が発生(復旧済み)。
⇒1月9日から本稼働を開始している。1月13日に業者が入り、修復作業が完了。生産に影響なし。
【富山】
〈㈱ウーケ(神明グループのパック米飯子会社、入善町)〉
△人的被害なし。建物の損傷など、その後も特になし。工場は調査しつつ稼働中。生産量・出荷量も通常通りを維持。
〈㈱高岡食糧〉
△役職員に被害なし。建物に被害はなかったが、屋内の備品(エアコン)に多少の被害あり。
⇒被害のあったエアコンは、普段使用していない会議室のものであるため、急ぎ修繕はしない。
〈髙田食糧㈱〉
△役職員に被害なし。建物に被害はなかったが、屋内の備品(パソコン)が倒れるなどの被害あり。
⇒倒れたパソコンは1台のみ。特に修理せず、そのまま使っている。ただ倉庫の壁にヒビを発見。これから修理する。現在、見積り中。
〈富山県米穀㈱〉
△役職員に被害なし。建物に被害なし。
⇒近隣に液状化現象が起きているものの、自社に影響なし。
〈㈱とやま食販〉
△役職員に被害なし。建物に被害なし。
⇒1月6日から工場は通常通り稼働している。
【福井】
〈福井県米穀㈱〉
△全社員の無事を確認済み。本社倉庫の玄米フレコンの一部が倒れ、工場壁面に浅いヒビ割れ。
⇒二次被害などはなく、1月5日から通常業務を開始している。倒れたフレコンは1月5日のうちに積み直し済み。壁面のヒビは大したものではないことが判明したため、そのままにしてある。