「令和6年(2024)能登半島地震」による被害を聴き取ったところ、新潟、石川、富山、福井の全米販組合員に、人的被害が皆無だったことが分かった。ただし、建物のヒビ割れや荷崩れなどの物的な被害は各所で被っている。
【新潟】
〈㈱高橋屋商店〉
△人的被害、物的被害とも特になし。
△業務も通常通り進めている。
△物流などは今後、様子を見る必要があるかもしれない。
〈㈱新潟ケンベイ〉
△役職員に被害なし。
△建物(事務所、精米工場、倉庫など)の壁に、元々あったヒビが広がった箇所があるが、大きな被害はなし。ただし、倉庫内の玄米に荷崩れが発生。
△自社ホームページに「弊社においては、従業員の安否を確認し、工場・事務所も業務に大きな支障はございません。」を掲載済み。
〈㈱藤井商店〉
△役職員に被害なし。
△建物に被害なし。ただし、倉庫内の玄米に荷崩れが発生。
〈㈱細山商店〉
△役職員に被害なし。
△建物に被害なし。倉庫内の製品の一部に荷崩れが発生。米袋が破れる被害あり。
△インフラに被害なし。現在、通常営業に入っている。
〈㈱堀商店〉
△人的被害はない。
△物的被害も今のところなし。被災当日は工場は稼働しておらず、1月4日から動かし始めたところなので、もしかするとこれから何か出てくるかもしれない。様子を見ながら進めている。
〈㈱諸長〉
△役職員に被害なし。
△インフラに被害なし。
△魚沼工場に被害はなかったが、見附工場には以下の大きな被害あり。
・製品の荷崩れ。
・玄米タンクの支柱コンクリ部分にヒビ(問題があるか調査中)。
・ラインのシュートパイプが外れた。
・工場の壁にズレが生じた。
△被災から1日、2日は製造ラインを停止していたが、現在は何とか稼働している。細かい修繕については、それなりに時間がかかると見ている。
【石川】
〈㈱名古屋食糧 北陸精米工場(羽咋郡宝達志水町)〉
△シュートパイプにズレが発生(復旧済み)。
△断水が発生(復旧済み)。
△工場設備としては、稼働しても問題ないのだが、余震が続いているため、来週から稼働を開始する予定。
【富山】
〈㈱ウーケ(神明グループのパック米飯子会社、入善町)〉
△人的被害なし。
△物的被害については、見たところ建屋に大きな損傷なし。工場は調査しつつ稼働中。出荷なども状況を見ながら逐次判断する。パックごはんなどの被災地への提供については、全国包装米飯協会と数量を調整中。
〈㈱高岡食糧〉
△役職員に被害なし。
△建物に被害はなかったが、屋内の備品(エアコン)に多少の被害あり。
〈髙田食糧㈱〉
△役職員に被害なし。
△建物に被害はなかったが、屋内の備品(パソコン)が倒れるなどの被害あり。
〈富山県米穀㈱〉
△役職員に被害なし。
△建物に被害なし。
〈㈱とやま食販〉
△役職員に被害なし。
△建物に被害なし。工場の機械設備はまだ稼働していないので不明。
【福井】
〈福井県米穀㈱〉
△全社員の無事を確認済み。
△1月2日に各拠点の状況確認を行ったところ、本社倉庫の玄米フレコンの一部が倒れ、工場壁面に浅いヒビ割れが見られたものの、幸いさほど深刻なものではなかった。
△年始の業務は、当初予定通り1月5日から開始する予定。