◇ 青年部会、全米販「中長期ビジョン」題材に意見交換

 全米販青年部会(徳永真悟会長=くりや㈱社長)は6月12日、令和5年度(2023)通常総会を開き、令和4年度(2022)事業報告・決算、令和5年度事業計画・予算を決議した。このうち事業計画のなかで、全米販青年部会、日本青年会議所米穀部会、全米工青年会議からなるRJC(全国米穀青年団体協議会)主催で、7月21日に合同講演会を開催することを報告。講師に㈱スープストックトーキョー(東京都目黒区)の松尾真継社長を迎える運び。また今次総会をもってベイクックコーポレーション㈱の塩沢均社長が退会、代わってベイクックコーポレーション㈱の守谷俊之営業部長が入会した。さらに事務局(全米販)の担当者も、宮田賢総務部副次長から柏柳匠業務部主任にバトンタッチ、細沼俊之共済部主任と新たなタッグを組むことになった。

徳永会長

 冒頭、徳永会長は「いきなり個人的な話だが、3日前に53歳になり、果たして〝青年部〟を名乗っていていいのかと考えた。そういえば入社当時の20代の頃は60歳を超えた方々が大勢いらしたことを思い出した。その青年部会も、少しずつ社長さんではなく幹部が入るようになってきて、〝会風〟も少しずつ変わってきたように思う」などとした上で、「〝親会〟である全米販のブロック協議会に出ても、米業界をどうしていくか話題になる。そのなかで、ヤマタネの山﨑社長(全米販副理事長)が引っ張る組織戦略室が、中長期ビジョンの策定に乗り出す話を聞かされた。この後、岡野室長に説明してもらうが、外部のシンクタンクを入れつつ、マクロ的な内外の環境も踏まえて、業界の絵姿を描こうということのようだ。青年部会が親会の下部組織である以上、全米販の動き方で活動方針が決まるのが一般的な組織論。だが青年部会で現場を知っているからこその課題感の捉え方なり、『本当はもっとこうやりたかった』ということもあろう。日本の米を動かしているのは皆さんだ。総会後に、是非忌憚のないご意見を」と挨拶した。
 来賓として出席した全米販・木村良理事長も、「よく時代の変わり目というが、今年は真の変わり目かもしれない。今日の延長が明日になる――とは限らないことを認識すべき」、「〝親会〟も1歳ずつ年をとっていく。みんなで変えられる組織であって欲しい。あまり深刻にならず、否定しあわず、しかし未来を見据えた意見を聞かせて欲しい」などと述べ、活発な意見交換を促した。
 総会後、全米販の岡野芳宏組織戦略室長が令和5年度事業計画にも盛り込まれている「中長期ビジョン」の趣旨を説明。このなかで、策定にあたり組成するワーキンググループへの参加をはじめとした青年部会の協力を求めた。その後、恒例の意見交換では、まさしく「中長期ビジョン」を題材に、多様な意見があがっている。
 全米販青年部会は、全米販組合員の役職員26名(6月12日現在)で構成。随時、新規会員を募集している。