◇ 米穀機構「夏越ごはん」、今年の都内協力神社は133社

 米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)は6月2日、今年の「夏越(なごし)ごはん」提供店舗、協力神社などを発表した。

 毎年、神社では、「夏越ごはん」ポスターの掲示、参拝者への神饌として「夏越ごはん」リーフレットと雑穀米を配布してもらっており、今年は都内神社133社(昨年当初128社)の協力を得る。また百貨店の食品売場、スーパーマーケット、飲食店、全国各地の学校給食や社員食堂で、オリジナルレシピの「夏越ごはん」を提供する。

 「夏越ごはん」は、米穀機構が平成27年(2015)から提唱している行事食。毎年6月晦日(30日)、全国の神社で執り行われる神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」にちなんだ。〝基本型〟は、雑穀ごはんの上に、「茅の輪(ちのわ)」をイメージした、緑や赤の旬の夏野菜を使った丸いかき揚げを乗せ、おろしだれ(生姜やレモン)をかけたもの。「12月31日は年越し蕎麦、6月30日は夏越ごはん」を定着させようと、毎年キャンペーンを実施しており、神事「夏越の祓」が執り行われる6月30日を「夏越ごはんの日」として記念日登録している。
 「夏越の祓」とは、1年のちょうど半分、折り返し点にあたり、それまでの半年の厄落としと、残り半年間の無病息災を祈るもの。ちょうど大晦日の「年越の祓」と対をなす神事でもある。厄落としの方法は「茅の輪くぐり」。茅萱(ちがや)という草で編んだ巨大な「茅の輪」のなかを、くぐり抜ける。以下の日本神話に基づいている。
 ――旅人、素盞嗚尊(すさのおのみこと)を粟飯でもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)が、恩返しにと「茅の輪」を腰に付けるよう勧められる。すると疫病から逃れ、末代まで裕福に暮らせるようになった、という故事。

「夏越ごはん」提供店舗
(価格はいずれも税込)

《百貨店》
 ◆ そごう西武
全国8店舗(西武池袋本店、そごう横浜店、そごう千葉店、そごう広島店、そごう大宮店、西武所沢S.C.、西武秋田店、西武福井店)で38ブランドの「夏越ごはん」を展開(6月24~30日、各食品売場)。
とんかつまい泉〉(池袋本店・横浜・千葉・大宮・所沢の5店舗)
△彩り野菜とヒレかつ枝豆コロッケ弁当(778円)
〈ゑびすDaikoku〉(池袋本店・横浜の2店舗)
△夏野菜と雑穀ごはんの夏越弁当(648円)
〈根本屋〉(池袋本店・横浜の2店舗)
△夏越海鮮丼(1,080円)
〈アジャンタ〉(池袋本店の1店舗)
△インド風夏野菜かき揚げの夏越カレー弁当(940円)
〈魯鰻亭〉(横浜・千葉・大宮・所沢の4店舗)
△夏野菜と鮭とさばのほぐし夏越丼(735円)
〈古市庵〉(池袋本店・横浜・千葉・大宮・所沢の5店舗)
△夏越ごはん うなぎと夏野菜のちらし寿司(864円)
〈俵大名〉(池袋本店・横浜・千葉・大宮・所沢・秋田の6店舗)
△枝豆と海老天の夏越天むす5個入り(860円)
※ほかに、そごう西武の複数店舗で、九段下寿司政、I.T.O.、桂林、銀座ハゲ天、デリショップ など
そごう西武の池袋本店で、深川太郎、千駄木腰塚、一汁旬菜日本橋だし場、富惣魚道楽、地雷也、銀座アスター など
そごう西武の横浜店で、きじま など
そごう西武の千葉店で、吉川水産、山金 など
――が夏越ごはんを展開。

外食店》
 ◆ EDOCCO CAFE MASU MASU
〈江戸っ子カフェ マスマス〉(6月1~30日)
△商売繁昌 夏越ごはん(1,350円)
 ◆ 深川萬寿庵〈富岡八幡宮門前〉(6月15日~7月15日)
△夏越ごはん〈夏野菜のかき揚げ丼とつけとろ蕎麦〉(1,650円)
△夏越ごはん〈夏野菜の雑穀ごはん カレーとつけとろ蕎麦〉(1,650円)
 ◆ 赤坂まるしげ(6月12~30日)
△夏越ごはん〈夏野菜とお刺身の漬け丼〉(900円)
 ◆ にっぽんの洋食 赤坂 津つ井(6月19~30日)
△夏越ごはん〈夏野菜とヒレカツ、オニオンフライの夏越カレー〉(2,000円)
 ◆ 猿兵衛 赤坂店(6月1~30日)
△夏越ごはん〈夏越のおかゆ〉(754円)
 ◆ バンケットルーム赤坂 HITOTSUGI(6月1~30日)
△夏越ごはん〈夏野菜のキーマカレー〉(1,200円)
 ◆ 鉄鍋ビストロ&ワイン デリカージュ(6月20~30日)
△夏越ごはん〈夏野菜とポークジンジャーの夏越カレー〉(1,848円)
 ◆ 瀬文 二五(6月12~30日)
△夏越ごはん(880円)
 ◆ たい家〈赤坂〉(6月19~30日)
△夏越ごはん(1,650円)

《社員食堂》
 ◆ ㈱グリーンハウス
〈全国およそ70か所〉(6月1~30日)
△夏越ごはん
△冷やし夏越ごはん
△夏越キーマカレー