◇ ロボット稲作で米粉「雷粉」生産、まず飲食店に提供

 ロボットメーカーの㈱テムザック(京都府京都市、川久保勇次社長)はこのほど、“ロボット稲作”で生産した米粉「雷粉(らいこ)」を飲食店に提供すると発表した(12月20日付)。料理や洋菓子の試作に活用してもらい、「感想を訊きながら廉価で品質のよい米粉の製品化を目指す」という。製品化の時期、販売価格は未定。

 同社は令和4年(2022)に延岡市(宮崎県)、(一財)北浦町農業公社(宮崎県延岡市)と連携協定を締結。農業の省力化や地域の持続的発展を目指し、米粉品種に特化したロボット稲作事業を開始した。自社開発した農業ロボット「雷鳥シリーズ」などを用いて、今年初めて24haの圃場から「ミズホチカラ」と「ふくのこ」計800㎏弱を収穫。今後も「米粉用稲作から米粉の流通までを一気通貫で行うことができる省力化農業を目指す」としている。

雑草防除ロボット「雷鳥1号」
収穫・耕作等多機能ロボット「雷鳥2号」
害獣駆除ロボット「雷鳥3号」