◇ ヤマタネ第2四半期は増収減益も最終増益、米は増収7倍増益で通期予想を上方修正

 ㈱ヤマタネ(東京都江東区、山﨑元裕社長)は11月2日、令和6年(2024)3月期第2四半期決算を公表した。それによると、連結ベースで増収減益となったものの、最終益は増益を計上している。
 食品部門(米)は、「新型コロナウイルス禍からの経済回復を受けて中食や外食向けを中心に需要復調が続いた」ことから、精米販売は+20.2%の3万7千玄米t。一方で玄米販売は、「需給が引き締まったことによる米価上昇で市場流通量が減少した影響」を受け、▲26.4%の1万玄米t。総販売数量は+5.7%の4万7千玄米tとなった。食品セグメントの売上高は+19.0%の123億50百万円で、営業利益は「販売が堅調に推移したことに加え、印西精米センターでの太陽光発電システム活用による動力費の抑制や同センターの減価償却費の費用減、在庫圧縮による倉庫諸掛の費用減」などの要因もあり、+623.6%の1億74百万円と、増収7倍増益を果たした。

 この食品部門の好調さに加え、食品卸㈱ショクカイの買収もあって、通期連結予想のうち売上高を+103億円(+19.3%)上方修正した。営業利益も+2億60百万円(+8.3%)の上方修正。ただしM&A資金調達のシンジケートローン手数料の計上など営業外費用の増加が見込まれることから、経常利益と当期純利益は据え置いている。修正後の通期連結業績予想は以下の通り(カッコ内は修正後の前期比増減率)。
△売上高638億円(+24.9%)
△営業利益34億円(▲5.3%)
△経常利益31億円(▲11.5%)
△当期純利益22億円(+2.3%)