宮下一郎農相は10月17日、「9月25日現在の作況指数」が全国で「100」だったことをめぐり、「各県の作況指数は、105(やや良)~95(やや不良)と、5つのランクの真ん中3つに収まっており、比較的ばらつきの少ない結果になったと認識している。いずれにしても現時点では、収穫面積は全体の6割程度のため、次回調査(10月25日現在)の結果を見極めていきたい」と述べた。閣議後定例会見の中で、作況指数への見解を訊かれ、応じたもの。ただ作況指数が105~95の範囲におさまったのは3年連続(北海道を除く)。
1等米比率が低いことへの対策についても訊かれ、「今後、白未熟粒が多く入った米が出回る可能性があるが、『水を少し減らして炊くことで、おいしく食べられます』という消費者向け動画(2種類)を、昨日公表した」とし、「今後に向けて、高温耐性品種への転換や、対策技術の導入などを進めていくことが重要」との考えを示した。
またロシアによる日本産海産物の輸入制限措置の影響について、「ロシアへの水産物の輸出額は2.8億円、全体の0.1%と、中国の20数%と比べると、かなり影響は少ないと思われる」と述べた。さらに「影響は中国の措置ほどではないが、両国の措置が科学的根拠に基づいたものではないことは明らかなため、科学的根拠に基づいて、解除を求めていきたいと思っている」と強調した。